固定資産

固定資産関連業務では、「自治体が固定資産税を算定するために使用する資料整備を行うこと」をその目的とします。
地番現況図・家屋現況図の作成および図面の異動修正業務、家屋照合・地目照合といった航空写真を使用した調査業務、路線価付設・土地評価の評価業務に大きく分類できます。

地番現況図整備

地番現況図整備

土地の位置・用途を詳細に把握するため、公図(更正図)の筆界を現況に一致するように編集し、地番現況図を作成します。特に自治体様向けには、土地課税台帳との関連付けを行い、現況調査資料・固定資産評価資料の作成を支援します。また地番現況図データは共用空間データとして活用できるようにデータを取得します。

現況を考慮した地番現況図の編集

公図(更正図)上の筆界を現況図に整合するように編集します。現況図が未整備または古い場合は航空写真を用い、最新の現況図の整備を支援します。

作業イメージ

完成した地番現況図

家屋現況図整備

家屋現況図整備

家屋の位置・用途を詳細に把握するため、航空写真などの現況図から家屋外形線を図化して家屋現況図を作成します。特に自治体様向けには、家屋課税台帳との関連付けのために家屋特定を行い、現況調査資料・固定資産評価資料の作成を支援します。

航空写真を使用した正確な形状把握

家屋の形状については、航空写真(縮尺1/4,000~1/10,000)より家屋軒下の図化を行い、地図情報レベル1,000の家屋外形図を作成します。ナカノアイシステムでは、固定資産評価対象であるか否かは問わず、公有財産建物を含めすべての家屋を取得します。

航空写真からの作成例航空写真からの作成例

家屋調査

家屋調査

固定資産税の課税客体である家屋は、日々変化が生じています。ナカノアイシステムでは、航空写真を最大限に利用することにより、家屋の新増築・滅失の把握漏れなどに起因する、固定資産税の課税誤りや漏れを的確に把握することが可能です。

標高データを利用し異動箇所を抽出

航空写真の標高データ利用し、高さの変動による家屋異動箇所を検出します。従来の目視による抽出と比べ、漏れのない調査が可能となります。

標高データを利用した異動抽出例標高データを利用した異動抽出例

路線価付設・土地評価

路線価付設・土地評価

土地評価の均衡化と適正化のため、固定資産評価基準にのっとり統計的分析手法を用いて高精度・科学的・合理的に均衡のとれた路線価の付設および土地評価を行います。
またナカノアイシステムでは、固定資産評価に関する根拠資料を成果品とし、説得力のある説明資料作成に取り組んでいます。

現況を重視した比準表・格差率表の作成

数量化Ⅰ類や重回帰分析といった統計的な手法を用いて、路線価格を算出するために使用する比準表や格差率表の作成を行います。また、現地調査を行うことでより正確な情報取得を行い、適正な路線価格を算出します。

格差率表の作成例格差率表の作成例