水域3D計測
マルチビーム測深システムを使用した音響測深により、水面下の微地形について高精度な三次元データを提供します。
マルチビーム測深システム
マルチビーム測深は、調査船に装着したソナーから扇状に発振した超音波ビームの反射波を受信し、水深を取得します。マルチビーム測深システムはマルチビームソナーのほかに、GNSS・IMU(動揺センサー)で構成され、船(ソナー)の位置と姿勢(傾き・横揺れ・縦揺れ・上下の揺れ)を計測し、水深と位置との補正を行うことで、精度の高い水深を取得します。
従来法との違い
従来のシングルビーム測深が水面下の地形形状を線で計測しているのに対し、マルチビーム測深システムは面的に詳細な地形形状を計測でき、高精度な等深線図の提供や従来法では表現できなかった3Dビジュアライゼーションが可能となります。
活用事例
- 精密海底地形調査(水深測量)
- 構造物現況調査
- 海岸施設調査
- ダム湖地形測量(堆砂測量)
- 水路測量(海図補正測量)
- ICT浚渫工(施工管理)
活用例
構造物状況調査
水中構造物のアセットマネジメント調査(施設状況調査)や港湾ICTでもマルチビーム測深システムが活用されています。
堆砂量の調査
マルチビーム測深システムは、貯水池全体を面的に観察でき、詳細な土砂動態の把握、堆砂量の算出が可能となります。
代表的な業務実績
令和5年
- 北陸地方整備局新潟港湾・空港整備事務所
- 直江津港深浅測量及び構造物調査
令和3年
- 北陸地方整備局信濃川下流河川事務所
- R3新潟海岸汀線・詳細地形測量業務
- 北陸地方整備局阿賀野川河川事務所
- 阿賀野川詳細測量業務
令和2年
- 北陸地方整備局信濃川河川事務所
- 令和2年度大河津分水路工事用測量その2業務
令和元年
- 北陸地方整備局羽越河川国道事務所
- R1大石ダム・横川ダム貯水池堆砂測量業務(国土交通省表彰物件)
- 北陸地方整備局新潟港湾・空港整備事務所
- 新潟港深浅測量(国土交通省表彰物件)
- 北陸地方整備局高田河川国道事務所
- 令和元年度保倉川海域深浅測量業務
- 北陸地方整備局黒部河川事務所
- 令和元年度下新川海岸(入善・朝日地区)深浅測量業務
平成29年
- 岩手県県南広域振興局
- 入畑ダム堆砂測量調査(ナローマルチビーム)業務委託
- 新潟県小千谷維持管理事務所
- 一級河川渋海川 サイドソナー(音波)による河床及び落差工損傷箇所計測
平成28年
- 北陸地方整備局信濃川河川事務所
- 平成28年度 大河津分水路海岸深浅測量業務
平成26年
- 新潟県上越地域振興局
- 柿崎川ダム ダム管理費 堆砂測量委託
平成25年
- 北陸農政局信濃川水系土地改良調査管理事務所
- 関川二期地区笹ヶ峰ダム貯水池深浅測量業務