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優良建設技術者受賞記念インタビュー

国土交通省北陸地方整備局湯沢砂防事務所より、平成28年度登川流域等地形測量業務の主任技術者を務めた本社技術調査部 部長 斎藤正彦が、平成28年度優良建設技術者(委託業務)に選定されました。

そこで、受賞を記念して斎藤部長にインタビューを行いました。

-優良建設技術者の受賞おめでとうございます。まずは率直な感想を。

「3度目ということもあり、信じられないというところが率直な感想です。」

受賞者近影1

-「平成28年度登川流域等地形測量業務」は、斎藤部長の優良建設技術者だけでなく、優良委託業務として局長表彰も受賞したわけですが、自分なりに工夫した点というか、どういった点が評価されたと思いますか?

「自分なりの工夫というよりは、担当技術者と侃侃諤諤やりながら業務を進めたという感じです。 この業務は、事務所が管理する砂防堰堤のうち3箇所の砂防堰堤と周辺地形について、地上レーザスキャナを使用して、地図情報レベル500の地形図を作成することでした。 現在は『地上レーザスキャナを用いた公共測量マニュアル(案)』が公表されましたが、業務中はこの指南書が無く、ノイズ処理や3次元データ作成に思い悩む日々でした。『俺こう思うけど・・・。』、『それ違うと思います。』、『私もダメだと思います。』など様々な意見が出る中、『ノイズ処理に近道はない。』、『自然地形モデルと構造物モデルは別々に構築する。』といった基本方針を定めて作業を進めました。 イメージを共有することで、皆がよりリアルな3次元地形モデルを思い描きながら業務を進めることが出来たのだと思います。このあたりのチーム力が評価されたのであれば非常に嬉しく思います。」

-この業務を振り返って、とても苦労したことや強く印象に残っていることはありませんか?

「業務箇所は、急な斜面や崩壊地、繁茂した草木など、地上レーザ測量を実施するには厳しい環境で、精度確保とリアルな3次元地形モデル作成が課題になりました。 暑い中、尾根や沢、植生に隠れた地表面などの自然地形や、砂防堰堤施設や道水路、河川構造物の現地補測を、地道に実施したことが強く印象に残っています。 業務を通じて得た教訓は、『リアルな3次元地形モデルは、短期間では成し得ない。いかに丁寧な現地補測を地道に実施できるかが肝になる。』ということです。これは実際に経験しないと判らない教訓で、会社の財産になりました。」

受賞者近影2

-さいごに、斎藤部長を目標に頑張っている若手の技術者にメッセージを。

「目標にしている若手技術者の有無は別にして、間違いなく今後の測量業界は様変わりするでしょう。好きこそものの上手なれと言いますが、好きで興味が持てればこんなに面白い仕事はありません。面白いが故、ともすると自己満足の世界に陥りがちですが、それがいいんです。肝心なのは、興味がある新技術はとことん検証し、実務に取り入れ、提供し続けていく。この事こそが次世代を担う君たちに課せられた大切な使命であることを忘れないでください。それにしても、測量は面白い!」

-質問は以上です。どうもありがとうございました。

斎藤部長は平成23年度と平成26年度に続き3度目の優良技術者受賞となり、受賞記念インタビューもまだまだ進化の過程であることがうかがえるものでした。技術部門の大黒柱として、更なる活躍を期待しています。斎藤部長、どうもありがとうございました。