1. TOP
  2. 新着情報
  3. 2024年 社長年頭の挨拶

お知らせ

2024年 社長年頭の挨拶

 top.jpg   

 新年あけましておめでとうございます。皆様方には平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
   

 年頭のあいさつで新型コロナウィルスに触れることも本年で4回目となります。人類と未曽有のウィルスによる戦いは、ようやく昨年一つの区切りを迎えました。新型コロナ感染症が感染症法上の5類に移行し、マスクを外す人が増え、飲食店からアクリル板が消えました。三密、ソーシャルディスタンス、黙食といったコロナの流行によって生まれたワードが聞かれる機会も今では稀です。社会や経済がコロナ前の日常に戻りつつあります。私がこの場でコロナについて触れることがこれで最後となることを切に願います。
         

 さて、ナカノアイシステムは2024年4月1日で創業75年となります。これもひとえに皆様方のご愛顧による賜物と感謝申し上げます。      

 当社の目標として「100年続く老舗企業」となることを掲げています。これまでの長い道のり、山あり谷あり色々ありましたが、あと少しで八合目というところまで辿り着きました。あと25年。順調に歩み続けることを祈るばかりですが、残念ながらこの先の25年も険しい道が続くかもしれません。       

 そう考える理由の一つに技術者の高齢化と担い手不足があります。これは当社に限ったことではなく、少子高齢化の日本ではすべての業種が抱える問題です。いかに人材を確保するか、重要かつ難しい課題が突き付けられています。        

 人材確保の障壁として、測量に「危険・きつい・汚い」といった3Kのイメージが根強くあることが考えられます。現場作業を伴う仕事なのである程度はやむを得ませんが、最近ではMMSやレーザー計測機といった測量機器の進歩に伴い、状況は大きく変ってきました。測量業界もDX(デジタルトランスフォーメーション)が加速し、3Kは軽減されてきています。         

 また、メタバースやデジタルツインといった先端技術の基盤は、測量技術者の手で作られていることをご存じでしょうか。作成した3次元都市モデルは、防災や観光、電子商取引での利用にとどまらず、マインクラフトやシューティングゲームのフィールドとしても活用され始めました。当社でもマインクラフトで「にいがた2キロ」を再現し、その活用に頭をひねっています。できれば頭の柔らかい若者の斬新なアイディアを加え、地元新潟の活性化に大いに役立てたいものです。          

 このほか、GIS(地理情報システム)の開発などプログラミング技術を活かす場も当社にはあります。「測量会社でシステム開発?」と思うかもしれませんが、測量成果、すなわち高精度な地図を搭載するためのシステム開発が得意です。           

 測量が3Kだけの仕事ではないことをもっとアピールすることで、多くの若者が当社の門を叩いてくれる。2024年はそんな年になることを大いに期待しています。
 

 最後になりますが、本年も皆様が健やかで充実した一年となることを祈念して、年頭の挨拶とさせていただきます。
   

株式会社ナカノアイシステム    

代表取締役社長 坂井 浩