ナカノアイシステムは、1949年(昭和24年)、わずか4名の従業員による地上測量専門の会社としてスタートしました。1975年には「中野測量航業株式会社」に社名を変更し、航空カメラや図化機(約3,000万円)の設備投資を行い、全国でもまだ珍しかった航空測量分野に参入しました。この新技術の導入に挑み、技術者たちは試行錯誤しながら技術を磨いていきました。その後、1977年頃に全国で始まった「道路台帳整備事業」により、航空測量の需要が急増。業界の流れに乗りながら、当社も大きく成長していきます。
1994年には現在の「株式会社ナカノアイシステム」へと社名を改め、従業員数は100名を超える企業に。この頃から地理情報システム(GIS)事業を本格的に立ち上げ、「システムは自社開発にこだわっていく」という方針のもと、システムエンジニアの育成にも力を入れてきました。
紙地図からデジタル地図への移行が進む中、巻町(現・新潟市西蒲区)での固定資産業務の受注をきっかけに、自治体の業務にもGISが広く活用されるようになっていきます。1999年には秋田県での地理情報システム構築業務を受注。これが、当社の代表的なサービスである「統合型GIS」の原点となり、以降、全国の自治体に展開されるシステムへと発展していきました。
2010年には、MMS(モービル・マッピング・システム)を導入。レーザースキャナーを活用した3D測量という新たな分野への挑戦をスタートしました。これに伴い、数千万円から数億円規模の最新測量機器を積極的に導入し、技術の進化に対応し続けています。そして2025年現在、ナカノアイシステムの拠点は全国26か所、従業員数は170名以上。創業から75年――当社の成長を支えてきたのは、常に新しい技術に挑み続ける姿勢と、変化を恐れない「諦めない心」です。