営業伊倉 正芳
本社 営業部2003年入社
測量根津 克彦
本社 情報技術部1998年入社
ナカノアイシステムでは、業務を進めるにあたり営業と技術の協力が不可欠です。当社で15年以上勤め、様々な経験を積んだ2人に営業と技術の関わりやナカノアイシステムのこれからについて語ってもらいました。
2人が初めて関わった業務について教えてください。

佐久市の道路台帳(道路を管理するために、道路の構造等を記した台帳)をデジタル化する業務で関わりましたね。プロポーザル(委託業者を選定する際、複数の業者に企画を提案してもらい、その中から優れた提案を採用する方法)があって、大きな案件であるため誰も受注できると思っていない中での受注でした。市道の総延長が約1000キロあり、それを全てデジタル化する業務でした。また受注額も大きく、受注できた際はうれしかったですね。ですが、大きな案件ということで技術の方には苦労をかけました。その中で根津さんには航空写真測量やMMS(車両にGPSアンテナ・レーザスキャナ・カメラ等を登載し、走行しながら三次元データや画像を取得できるシステム)での図化で力を借りました。

おそらくうちの会社で初めてMMSを使って1つの市の全路線を計測した業務だったんじゃないかな。MMSでの計測にも時間がかかったし、その後計測データから道路台帳を作成したのもボリュームがあり大変でしたね。

確か秋ぐらいの受注で3月までにMMSでの計測の大部分を終わらせる必要があったので、営業部も総出でMMSの計測を手伝いましたよね。図化の際は、根津さんに無茶を言ってMMSで計測したデータから、道路台帳の平面図に載せる5万個のマンホールを洗い出してもらいました。お陰で今では職員の方に信頼を寄せてもらい、「ナカノさん」と電話を頂けるようになりました。
現在測量業界では二次元から三次元への移行期ですが、どのように対応していきたいと考えていますか?

ナカノアイシステムは二次元では勝ち組に入れたけれど、三次元でどうなるかはこれから数年にかかっていると思います。二次元で当たり前だったことがくつがえされるので、測量チームとGISチームでうまく歯車を合わせてスピーディーに対応しなければいけないと思います。

最近はUAVなどで誰でも簡単に空中からの写真撮影や測量ができるようになってきているため、ナカノアイシステムでは精度を確保した成果作成で差別化を図りたいと思っています。

ナカノアイシステムは顧客のほとんどが官公庁ですが、官公庁ではまだ三次元の需要は多くありません。一方、ゼネコン業界などの民間企業では、二次元と三次元が融合した提案が求められていますよね。いまは、先行している民間企業の三次元へのニーズに対応することで知識や技術を身につけ、今後来るであろう官公庁からの三次元へのニーズに備えていきたいですね。

既に進めている三次元のプロジェクトチームでも技術を身に着けるためにどう対応すべきか協議しています。またナカノアイシステムは航空レーザ(航空機に搭載し、照射されるレーザ光によって地上の標高や地形の形状等を計測する機器)、MMS、マルチビーム測深器(扇状の音響ビームにより水深を計測する機器)など計測機器が充実しているので、保有機器を組み合わせた三次元データの作成とGIS上での管理を今後検討していければと思います。
今後、技術と営業はどのような関係であるべきだと思いますか?

今までは、営業と技術で役割が分担されていたけれど、今後は職種の垣根を低くした方がよいと思っています。例えば三次元商品を営業するにしても、三次元商品の中身を熟知して営業した方がお客さんもわかりやすいでしょうし、その場でサンプル計測やデモができた方がいいですよね。

技術職の人にいきなり営業をやれと言ってもすぐには難しいので、情報交換をする場として勉強会を開催するのはどうですか?今までは所属部署以外でどんなことをしているのかわからないという声をよく聞いたけれど、社内研修を通して職種・部署間の壁をなくしていけるといいですよね。

営業が測量や図化、GISの知識をつけ技術のかわりをしたり、技術が顧客に要望のヒアリングや提案をしたりと互いの役割を吸収し合うことで業務の効率や顧客からの信頼性も高まるのではないでしょうか。営業と技術は双方の仕事を理解しあって、役割を変えていく必要があると思います。
今後の目標を教えてください。

ナカノアイシステムは新しいことをどんどん取り入れていく社風です。取り入れた技術をどう結果につなげられるか勉強することが重要かと思います。

今までナカノアイシステムでは官公庁向けの営業が中心だったため、自分が中心になって民間企業向け営業のレールを引いていきたいと思っています。新しい商品を生み出し、拡販できる営業マンになりたい。やりたいと手を挙げたことをやらせてくれるところがナカノアイシステムの面白いところです。

上の世代と下の世代をつなぐ中間的な立場にいるので、上の世代から吸収したものを下の世代に引き継いでいけるといいですよね。
下の世代として、どんな人にナカノアイシステムに入社してほしいですか?

営業職には、上司に言われたことをその通りやるだけではなく、自分で新しい方法を考えてできる人がいいですね。

技術職には技術力がある人はもちろんですが、順応性や協調性が高い人がナカノアイシステムに入社してくれるとうれしいですね。
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営業
伊倉 正芳
本社 営業部
2003年入社
- 仕事内容
- 自治体向けにGIS・測量業務の営業、業務管理
- 趣味
- サーフィン
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測量
根津 克彦
本社 情報技術部
1998年入社
- 仕事内容
- 航空レーザ・航空カメラ・MMS・UAVなどで取得した計測データによる地形図・航空写真作成、業務管理
- 趣味
- 子供のサッカー観戦